文武廟を徹底解剖!これを見ればすべてが分かる@香港

文武廟を徹底解剖!これを見ればすべてが分かる@香港

香港の街のあちこちにはお寺があります。発展した建物たちを見るとキラキラしてる~と思いますが、赤を基調としているお寺が多いとやっぱり中華圏だな~、と実感する日々です。さて、今回はSNS映え!カメラ必須!の文武廟のご紹介。

文武廟は道教のお寺として香港島・上環に建立されたお寺であり、お寺の内部には文学の神様・武道の神様が祀られているお寺です。文武両道とは何とも欲張りな…今回はそんな文武廟、広東語でマンモウミュウを徹底解剖します!

① 文武廟って?

文武廟は香港最古の道教のお寺でもあり1847年から1862年にかけて建立されたお寺になります。1908年には政府の【文武廟条例】によって香港最大のNPO組織である東華病院グループの管理のもと維持されています。2009年にはAAB(古物諮詢委員会:Antiquities Advisory Board)とAMO(古物古蹟事務所:Antiquities and Monuments Office)によって可能な限り保存するため全力を注ぐべき優れた価値のある建築物として一級歴史建築として登録されました。

②3つの部屋

文武廟には3つの部屋があります。正面の門を通ると右・真ん中・左に入り口があります。

まず、右は公所と記載されておりますが、手前にはお土産物があります、文武廟でしか手に入らないものも多くあります。その奥は撮影禁止エリア、壁中に名前が彫られた場所があります。そこはお墓です。香港では土葬もその昔行われていましたが、近年ではお寺にある納骨堂がお墓となっていることもあります。

そして真ん中には列聖宮(リッセンゴン)記載され、中には観音様が祀られた部屋があります。内部にはその他にも様々な神様が祀られたお部屋になります。観音様は仏教の菩薩の一尊でもあります。
そして列聖宮の左には今回のメイン、文武廟があります。廟内の祀られている神様などに関しては下記で詳しく説明していきます。

③文武廟の中

文武廟の中に入るとまず感じるのがお線香の煙です。文武廟の中には塔香(タッホーン)といわれる渦巻状のお線香が天井から吊り下げられています。

写真映えする文武廟

この上に吊り下げられている渦巻状のものが塔香(タッホーン)です。映えてます、映え過ぎです。

塔香は大小の大きさがあり、大きい物はなんと1か月も燃え続けるそうです。小さい物は1週間とされています。大きい物は毎月旧暦1日の午前7時から先着となっておりあっという間に枠が埋まってしまいます。塔香につけられた赤い紙には名前などの他に願い事なども書かれています。

お線香の匂いや香りがずっとしているのには訳があり、祀られている神様へのお清めという意味と、お線香を絶やさないのは神様への思いを絶やさないという意味、そして願いが神様に伝わるようにという意味があるそうです。
もちろんお線香なので灰が落ちてきますので、塔香の下に長居していると灰だらけになってしまいます(笑)

その他に文武廟には壁一面に名前や企業名が書かれた札が掛けられています。これは何かというと最低で500ドルほどから最大では40,000ドルなど大きな金額を文武廟に寄付した時に作られる札です。個人の名前でも企業の名前でもどちらでも記入ができます。

また、寄付されたお金に関しては文武廟を管理する東華病院グループが管理し、お寺の維持の他にも病人の介護のためや貧困層の宿に対して使われたりしてきました。

④祀られている神様

文武廟の内部には主に4体の神様がいらっしゃいます。文武廟の先ほどの塔香を抜けると正面に並んで4体あり、真ん中2体が文武の神様、そして右側と左側に1体ずついらっしゃいます。
まず右側には包公(バウゴン)という実際に実在した人の像があります。

こちら包公または、包拯(ホウジョウ)の写真です。

この方は中国・合肥という地区出身の裁判官で非常に誠実な人であり県知事などにも任命される人でした。また賄賂も貰わない清廉潔白で権力者にも容赦ない裁きで庶民の間でも人気でした。没後もその噂は絶えず、今ではこのように像として祀られ、裁判官などが自身の判決を正しく行えるように裁判前日にお祈りに来る姿などもあります。

そして左側の像は城隍(センウォン)という“堀”の神様の像があります。もともと堀の神様ではありましたが、現在は堀を守る、つまり城、今では土地の他にも生活全体平和を守る神様として祀られています。

真ん中の文武の神様ですが、まず、左側には武道の神様である關聖帝、香港では主に関帝(クァンダイ)などと呼ばれる神様が祀られています。

こちら関帝の写真です。

あら、ちょっとイケメン?日本で習う世界史では関羽といわれる人物で、三国志の中にも登場し並外れた武勇や義理を重んじ味方はもちろん敵にも称賛されました。もともとは人間でしたが戦死後には神格化され今回の武道の神様として祀れられています。

また、現在はその義理を重んじることから財神として、またもとは塩の密売者で、その時代の帳簿の開発などを行い、地元では英雄として扱われていたことから商業の神としても有名になりました。そのため現在は起業をする人や、企業のトップが業績がよくなるようお参りに来るようです。

次に右側には文学の神様である、文昌帝が祀られています。

こちら文昌帝の写真です。

引用元:https://temples.tungwahcsd.org/the-god-of-civil

あ、こっちはちょっと優しそう!もともと晉朝(265~420年)に存在し生前は役所の人事を担当していた人物です。その後1200年ごろに当時の王が神格化したことから神様として祀られるようになります。

文昌帝は中国本土では科挙の神様として有名です。科挙は1904年まで行われていたいわゆる国家公務員試験のことでいくつかの段階などに分けられていますが試験の結果次第で昇進に関わるため熾烈な争いがあったそうです。その試験に受かるためにも多くの人が祈りに来たそうです。

⑤お参りに必要な物・お参りの方法について

お寺なのでお参りがセット、是非お時間がある場合はお参りをしましょう。
文武の神様へのお参りは何もなくてもできますが、より願いが叶いやすくする為に必要な物は主に2つ、リボンとお線香です。リボンは何かというとより細かいお参りができるようになるものです。リボンは緑色と赤色各3種、全部で6種類あります。

書いてある物とその意味は・・・
緑色
身体健康(サンタイギンホン)<健康>
歩歩高陞(ボウボウゴウセン)<昇進>
学業猛進(ホッイプマンジョン)<学業>

赤色
生意興隆(サンイヘンロン)<ビジネス>
平安大吉(ペンノンダイガッ)<平穏>
財運亨通(チョイワンハントン)<金運>

希望するお願い事がある場合は是非買ってみてください。もしない場合は購入せずとも大丈夫ですよ。1つ20ドル、日本円で280円ほどになります。

もう一つお線香、香港のお線香は少しでも長く神様にお届けするために長いお線香があるんです。バラのものもあれば、まとめたものもあるのですが、これは決まりはなく、ご希望の物を購入してください。購入と記載していますが、ここはあくまでも慈善事業のため、お支払いではありません。善款箱(シンフンション)と書かれた箱があり、その中に寄付という形でお金を入れます。これは寄付なので記載がある金額より多くても問題ありません。

ここで購入しましたらいざお参りです。お参りには下記の順番があります。(信仰などによっては異なる場合もございますので、ご了承ください。)
これらは香港の寺院でも応用できますので是非見てみてください。お線香をあげる場所に行き下記の順番でお参りをします。

お線香をあげる場所は文武廟の真ん中にありお線香を立てる香炉があるのでわかりやすいです。

引用:https://temples.tungwahcsd.org/twghs-man-mo-temple

⑴お線香に火をつける

この時にお線香は奇数であることが条件になります。主に1本または3本が主流です。また火をつけるものはライターなどでも問題はありませんが、火を消す際は必ず手で消すか一度上から下へと振って火を消します。(振って消す際は必ず周りの安全を確認して振ってください、また複数回は振ることはできず1回のみとなります。)口で消すことはいけませんので注意下さい。また場所によっては火を付ける場所もあります。

⑵お祈りをする

両手でお線香を持ち、名前(フルネーム)、生年月日を心の中で唱える。

⑶お願いごとを心の中で唱える

できる限り詳しく内容を唱えてください。例えば商売繫盛ならどのような商売なのか、学業ならどんな科目なのか、テスト合格なら何というテストなのかなど詳しく唱えれば唱えるほど神様は願いを聞きやすいそうです。

⑷誰にお願いをしたいのか心の中で唱える

商売繁盛なら関帝、学業などなら文昌帝と名前を心の中で唱えたら力をください。と心の中で唱えます。これらは日本語でも大丈夫です。

⑸礼をする

そのまま3回礼をします。

⑹お線香を香炉の中の灰にさ

その際必ず、左手でお線香をもって、1回でさします。抜き差しすることはいいと言われていないので倒れないようにしっかりとさしてください。

こんな感じに一思いにさしてくださいね。ぶすっと。

そしてリボンを購入した方は続いて下の順番でお参りしてみてください。

a : リボンに細かい願い事を書く

先ほどの内容が書いてある反対側に記入してください。細かいところまで書けば書くほど願いが叶いやすくなります。

b : そのリボンを結ぶ

結ぶのは文武の神様の像の手前に結ぶ場所があります。
日本のおみくじを結ぶところのような場所と似ていますので。

そこに取れないようにしっかりと結びつけます。結ぶ場所は上でも下でもどこでも大丈夫です。

c : 結んだら手前の像(文昌帝ならば筆、関帝ならば剣)を撫でる

結んだら手前の像(文昌帝ならば筆、関帝ならば剣)を撫でて終了となります。赤いポールの上にある像を撫でてくださいね。

引用元:https://temples.tungwahcsd.org/the-god-of-civil#the-god-of-civil-2

これらのルールがありますが、もし間違えてもきちんと心の中でお伝えすれば大丈夫ですので間違えたからだめだと思わなくてもいいですよ。

もともとこの文武廟のある上環という地区は非常に風水でも運気があるといわれている場所のため、運気アップにはもってこいの場所となっております。周囲にはウォールアートやPMQといった観光名所もあるので是非香港にお越しの際はお立ち寄り下さい。

文武廟の住所

📍124-126 Hollywood Road, Sheung Wan, Hong Kong
⏱午前8時~午後6時
※ただし毎月1日、15日と一部の祝日(農歴における祀っている神様の誕生日)は午前7時から午後6時までとなっております。

香港カテゴリの最新記事